リハビリで体中のスジのネットワークが締め付けて痛みだす

2018/03/26
チェーン

 脳梗塞で入院している方、復帰に向けてリハビリに励んでいるのですが、往診で病室を訪ねるといつになく体中が痛い様子です。患側の左の方が痛むと良く訴えていましたが、今回は片側だけでなく両側の肩のスジが異常に張って痛む様子でした。そしてそれは肩だけにとどまらず背中・腰・足と全身に連なっているスジのネットワーク自体が異常に緊張して、身体を締め付けている状態でした。

 これはひどい!これではさぞ辛かったでしょう、と同情しながらほぐしていきました。この緊張は明らかにリハビリによるものと思われましたが、このように緊張させてしまったら、リハビリの効果も得られなくなって逆効果だと思われますが、病院側は、これに対して、真面目に向き合って対処しようとしているのか、疑問に感じました。

 こうなる前に、簡単な水かき元氣療法をするだけでも、交感神経が活性化されて、スジの異常な緊張もほぐれるので、それを毎回施すだけでも、こういう状態になるのを防ぐことはできると思うのですが、検討して貰えないかな!たとえば、親指の関節にできるスジの尖がった硬結は、母指球の皮膚を軽くつまむだけで、あっと言う間に消えてしまうほど効果があるものなのですが・・・

 その患者さんも、はじめは挨拶しても能面のように硬い表情のまま無反応でしたが、ほぐした後は、最初の表情が嘘のように、柔和な表情になって、嬉しそうにサヨナラの握手してくれました。