健康腺(鼠蹊部)のつまりは心臓にも良くないことを示す例

2018/03/08
南無

 無理を重ねて動悸・息切れがするようになったという方。早速、心臓の腹診点を診てみると確かに反応がありますした。すぐに心臓と関係の深い左手の小指と中指探ると、大きな硬いスジの塊ができていて治療を要する状態です。まずはそれをほぐして、取れたので他をやってからまた診てみると、取ったはずのスジの塊が復活していました。これは一筋縄ではいかないぞと覚悟して、あらためて全身をチェックしてみました。

 そこで分かったことは、左の健康腺(鼠蹊部)に神経とスジが一体となったような頑固な癒着が見られ、それと連動するように鎖骨の下の胸の上部のところに、何本もの、ひも状に筋張ったスジの異常が、錯綜する形でできていました。この異常なスジが消えるまで、その健康腺の癒着を徹底的にほぐしました。苦労してようやくほぐすと、あとは比較的スムーズに全体がほぐれていき、これまでにないほど上手に、ほぐすことができました。

 この経験から、このように健康腺の癒着・つまりができると、胸郭を蓋うスジのネットワークを下から締め上げる形になって、胸を締め付けて息切れ・動悸を引き起こすことがある、という教訓を得ることができました。