交感神経が退化しやすい理由その4

2018/03/02
沈没

 この理由が、本来第一番目に来るべきものだったのかも知れません。それは、交感神経を交感神経としてしっかり育てるべき時に、過保護などで甘やかして交感神経がしっかり育たなくなるケースです。つまり、交感神経の必要のない状態におくことによって、使われなければ退化していくしかない状態に、追い込んでいることです。

 ロシアでは、生まれたての裸の赤ちゃんを、お母さんがしっかりと胸に抱いて、真冬の凍てついた池に、一緒に入るという風習があるのだそうです。これをすると寒さに強い丈夫な子に育つという風習があるのだそうです。これはすなわち、交感神経をしっかりと鍛えて丈夫に育てているということに他なりません。日本にも子供は風の子と云って、冬にあえて薄着で過ごさせたり、乾布摩擦で皮膚をごしごしこすったりという風習がありましたが、今はあまり行われていないようです。

 それどころか、寒いからとて厚着をさせられたり、できるだけ細菌やウィルスに触れさせないように、除菌除菌とお母さんたちが、一生懸命、清潔な環境で子供たちを育てようとしています。結果として、外界との付き合いの苦手なアレルギーを起こす子供が増えているという現実があります。これがすなわち、交感神経の退化現象に他なりません。