降圧剤は交感神経の働きを乱す可能性がありそうです

2018/02/21
降圧剤

 高血圧の時に処方される降圧剤は、交感神経が異常に亢進して本当に元に戻れない状態になってしまった時にやむを得ず使われるべきものだと思います。ところが実際は、数値が一定以上になると、何でそうなっているのかを考えずに、機械的に投与されているように見受けられます。しかし、身体にとって必要があって高血圧になっている場合も当然考えられるのに、、あまりそういうことが省みられてはいないようです。そうなると、正常な交感神経が降圧剤によって狂わされて、例えば自己免疫などの別の異常を引き起こす可能性も出てくることになります。

 これは、私が体験した例です。小さいころ尻餅をついたことが慢性的な腰痛の原因と思われる方を治療してきて、それまで順調に良くなってきていたのに、三か月ほど前から、どういうわけかスジの質と、それによる腰痛の質とが明らかに悪い状態がずっと続くようになりました。初めの頃は一時的なものだろうと思っていましたが、それからずっと悪い状態のままでしたので、冬の寒さのせいなのか?などといろいろ考えましたが、これといった決定的な要因が見つかりませんでした。

 そんな時、たまたま降圧剤を飲んでいるということを効いたので、それ何時から飲んでいますか?と聞きますと、三か月前の健康診断で血圧が160-110と高かったので、それ以来高圧時が処方されて飲んでいました、という返事でした。これは、私が異変を感じた時期と一致します。だとすると、交感神経がスジの異常を治そうと意図的に血圧を高めているのに、それをわざわざ降圧剤が水を差して邪魔していることになります。その結果として腰痛がひどくなり、スジの異常も改善するどころか替えよりも悪くなってしまっています。

 医者は、なぜ血圧が高くなっているのか、真面目に考えるべきだと思います。