広尾の天寿堂の整体、シーソーしながら治っていく

2018/01/29
シーソー

 ストレスと無理がたたって、胃の裏のスジを中心として体中のスジが固まってしまって動けなくなってしまった方。うつ病と診断されて心療内科に通うも、なかなか良くならないということで、天寿堂整復院で治療を始めました。固まったスジをほぐすのは天寿堂の得意とするところですから、順調にほぐれていって、すぐに休まなければならなかったのが、長い時間活動できるようになっていきました。

 そして、その過程で、その治り方にある特徴が際立って目立ってきました。それは大本の胃の裏に当たる背骨の左側の下部と、背骨の右側の上部から肩から首にかけてのスジの凝りとが、シーソーのように一方が出てくると他方が引っ込み、その引っ込んでいた他方が出てくるともう一方が引っ込むというように、交互に出ては引っ込みをくり返しながら徐々に良くなっていくという形で治っていったことです。

 それは丁度、ボルトを締めたり緩めたりするときに、全体のバランスを崩さないように少しずつ締めていったり、緩めていったりするのと同じようでした。

 初めは、左側が極端に悪かったので、左を徹底的にほぐしていったところ、それほどやらなかったのに右の肩から首にかけてのスジが硬くなって、それが縮んで肩が上に引っ張られるようになったとの報告を受けて、私は「えっ何で?」と驚きました。しかしそれは一日経つと自然に治まりましたので、治るために自分から起こした凝りで、自分で治っていったことが分かりました。そして、それが良くなると、今度は左側のこわばりが感じられるようになったということから、これはシーソー現象だということに思い至りました。