天珠医学では風邪は交感神経の自浄作用とみています

2018/01/10
風邪

 

 

 先日5チャンネルのテレビ番組で「林修の今でしょ!講座」「風邪の新常識! 名医がやっている『風邪』の治し方SP」というのをやっていました。途中から見たので後半部分しかしりません。万人が見るテレビで紹介するだけあって、しっかりと検証を済ませたものばかりでしたので、みなそれなりの有効性を持つものばかりでした。

 ただ毎回同じボヤキになってしまうのですが、風邪の対策であるのに、交感神経が全く出てきませんでした。というのは、天珠医学では、風邪は交感神経の自浄作用と規定しているからです。つまり、風邪は、命を守る仕事をしている交感神経が複雑多岐にわたるその仕事に疲れて弱った自分自身をリフレッシュするために行う自浄作用だということです。現代医学では風邪は上気道炎だなどと言っている先生もいるようですが、これは現象に惑わされた皮相な観方です。なぜ上気道炎になってしまうのかこそが大事なはずですが、結果だけ見てその原因を見ようともしていないからです。

 交感神経が緊張して、国境の警備や免疫系の統括を万全にしている時には、決して風邪をひくことはありません。風邪をひくことが多いのは、ひと段落してホッとして、交感神経が緊張を緩めて隙ができた時です。その隙に乗じられて菌やウィルスにやられてしまうので、風邪の時は上気道をやられてしまうので、風邪といえば上気道炎と思ってしまうのは無理もないことですが、その奥にある構造は交感神経の自浄作用なのです。つまり、菌やウィルスにやられない風邪もあるということです。

 風邪の引き初めに寒気がして身体が震えが起こりますが、番組では個の震えは脳が起こしているという説明でしたが、天珠医学では交感神経幹が起こしている現象だとみています。交感神経幹が熱を上げるために、肝臓や褐色脂肪細胞や筋肉に命じて熱を発生させて身体を高温に導いているのです。これは命を守るために交感神経がやっていることなのです。

 番組では体を温めるときにホカロンをどこに貼るかという問題で、高橋英樹の娘は風邪のツボがたくさんあるからということで背骨の上部に貼りましたが、高橋英樹と林修はお腹のへそのあたりに貼りこちらが正解とされました。理由は腹部大動脈を温めるのが一番効率が良いということでした。たしかに熱を上げるという面では効果はあるかもしれませんが、風邪を治すという面から言いますと、大事なことはその総司令本部である交感神経幹を温めてその働きを良くする方が、より本質的だと思います。

 私は、年末にぎっくり腰になり、それが長引いて風邪君になってしまいました。その時に胸の中に入られてしまいそうになりましたので、閃いてある対策を講じました。例年風邪をひた時に、たいてい石が残ってしまいなかなか取れずに長引くということが多かったので、そうならないようにと工夫したわけです。それは、免疫系の中心機関である胸腺を温熱シートで温めながら寝るということでした。これをすると朝がとても気持ちよく目覚められます。そのおかげで、今年は変な咳に悩まされることはありませんでした。

 最後に風邪の予防と治療には、水かきをつまんで交感神経に活を入れるのが手軽で一番簡単な方法です。これは驚くべきことにインフルエンザにも著効があります。