子供の脱腸はからだのゆがみを整えて自然になくすべきです

2017/12/25
ヘルニア

 四歳の女の子の鼠径ヘルニアは、体の歪みが整うにつれて順調にはみだしが小さくなってきて、もうすぐ完全に良くなる見通しです。ご両親から相談された当初は、私自身も経験がなかったので、理論的にこうなるはずだとしか言えませんでしたが、実際に治療を始めてみて、身体の歪みと鼠径ヘルニアとの関係が明確になっていくにつれて、やはり、鼠径ヘルニアは体の歪みから生じるのだな、ということを確信しました。

 そんな小さな子に歪みがあるのか?という疑問を持たれる方がいると思いますが、それが意外と多いのです。だからあるはずのない脱腸という事態になってしまうのです。それを安易に鼠径管がたるんでできた隙間を縫い付けて塞いでしまうと、たしかにすぐに脱腸はなくなりますが、体の歪みを固定化することになり、結果として歪んだ成長の原因となる可能性が高くなります。

 これは由々しき問題なのですが、現代医学には、天珠医学にあるスジのネットワークという概念や見方が存在しませんので、そういうことが分かり様がないので、私の言うことが理解してもらえないのです。ですから、こうして一つ一つの事例の検討を通して、天珠医学の見方と、現代医学の見方とを具体的に比較して、現代医学の足りないところ、天珠医学の素晴らしいところを分かってもらうように努力しているのです。