健康カプセルの寝返りをしない腰痛の解説に不足しているもの

2017/12/11
腰痛

 例の健康カプセルゲンキの時間で、寝返りの回数が少ないのが腰痛の原因、という内容をやっていました。実験をやってその結果を数字で見せられると、なるほどと納得させられる説得力があります。たしかにそういう面があることは確かでしょう。しかし、何かが不足している感がどうしてもぬぐえません。

 番組の中で曜日によって朝腰痛を感じるパーセンテージがどのように変化するかの統計結果を紹介しておりました。それによると月曜日が20%以上と一番高く、他のウィークディは10%台で、日曜日が10%以下と一番低くなっていました。この理由を番組では、日曜日は比較的ぐでーと動かない毛宇sが多く、そのために月曜日に腰痛を感じることが多くなると説明していました。ところが、日曜日に低くなるのは何故かという説明はありませんでした。この両方を統一して説明できてはじめて、その説明の信ぴょう性が保証されると思いますが、都合の悪いことにはあえて触れないという感じでした。

 次に、腰痛を感じている人とそうでない人との寝返りの回数をしらべたところ、そうでない人の場合は、みな20回以上でしたが、腰痛も治の人は、みな10っ回以下で中にはたった一回しか寝返るをうたないという人もいました。ここから番組では寝返りをうたないのが腰痛の原因だと結論付けていました。

 ではなぜ腰痛の鳴る人は寝返りの回数が少なくなるのか?という疑問に対する答えとして、寝返りは全身運動だから、痛みを感じる部分があると、動けなくなって結果として寝返りの回数が減るという説明でした。

 そして、それに対する体セクとして「ねたまま」ストレッチというのを寝る前に行って、腰痛部分の血行を良くしてから寝るようにするとよい、と勧めていました。ただ、それによって寝返りの回数が増えたという検証結果は、どういうわけか示されませんでした。ストレッチで血流が改善したという映像を見せて、被検者たちの全然違う楽になったという声を紹介しただけで終わっていました。最後にもう一点、ストレッチで逆にスジの緊張が強くなって悪くなった例が一例あったことを正直に流していました。

 以上の番組内容について、私が感じた不足しているものというのは何でしょうか?それは、いつも言うように、睡眠中も体内環境を統括し、循環を統括し、スジのネットワークを統括しているのは、<交感神経ー副腎系>ですのに、それについて全く触れられていないということです。しかも、そこから説明していけば、すべて一貫した論理で見事に説明d切るのにもかかわらずに、なのです。

 たとえば、日曜日に腰痛が少ないのは、心が楽になり楽しみがあったりして、その心に対応して<交感神経ー副腎系>の起き抜けの身体の環境の統括も躍動性を帯びてきて、循環もよくなって腰痛も減る結果になります。その一方、月曜日は、お遊びモードから会社モードへの切り替えの最初の日ですから、心に多少いやだなまだ休んでいたいというような要素が混じるので、交感神経幹も敏感にそれを察知して、身体の整えも鈍くなって腰痛を感じる人が多くなるというようにせつめいできます。

 では寝返りの回数はどうでしょうか?睡眠中の寝返りは、最適な環境を維持しようとする交感神経幹がおこすものです。腰痛も治の人が何故寝返りの回数が少ないのかと言いますと、その最適な環境を維持しようとする働きが鈍いから、寝返りの回数が少なくなるのです。二週間「ねたまま」ストレッチをしても寝返りの回数がそれほど改善でkなかった(と思われる)のは、おそらく、部分的な血行の改善ははかられても、交感神経幹の睡眠の統括自体の改善にまで至らなかったせいだと思います。

 結論として、腰痛の原因は寝返りの回数が少ないせいだとする説明は現象論にしかすぎず、本当は<交感神経ー副腎系>の統括が悪いせいだと言えます。つまり、そもそも腰痛は<交感神経ー副腎系>の統括の凝り・鈍さ・悪さによるものだということです。