天珠医学は診る、生理痛と更年期障害は同じ根っこから生じる

2017/11/16
つらい

 ひどい生理痛の方。一週間も寝込むのだそうです。じつはこの方は、目の網膜の膜が非常に薄いために医者から運動するなと止められているのだそうです。これは、何を意味するかと言いますと、何もしなくても肺に穴のあく自然気胸と同様に、スジのネットワークの質がずいぶんと悪いということです。私のところへの通い始めのきっかけも、腹痛がマッサージに通っても取れないので、その同じ日に、これは鍼でないとだめだと思って、私のところに助けを求めて来たという経緯でした。ところが、私のところでは、鍼を使わなくても腹痛を取ることができました。

 その方から、予約日に生理痛になってしまったけれど、どうしようという相談の電話がありました。私は何人もそういう経験がありましたから軽い気持ちで、対応できると思いますから来てみてくださいとして、来てもらいました。ところが、実際に治療を初めて驚きました。その方の状態は、生殖器系と関係の深い右半身のスジのネットワークだけが、異常にひきつってパンパンに細く肋骨などの骨を目いっぱい引っ張っているような状態でした。このような状態は初めての体験でしたので、正直とても驚きました。それでも何とか楽にはできましたが、大変でした。

 この方の課題は、如何にして<交感神経ー副腎系>とスジのネットワークの質を高めていくかということに尽きると思います。そして、それをしておかなければ、もうすぐ迎える向熱気という身体の変動期に、大きな苦しみを味わうことになることが目に見えています。というのも、先の記事で述べておいたように、更年期障害の本質は、ホルモンの減少による体の異常ではなく、その体の変動に合わせて身体を整えられない<交感神経ー副腎系>とスジのネットワークの実力不足にこそ求められなければならないからです。