お盆の旅の疲れを取る!

2017/08/15
九州

 このお盆休みで九州旅行へ行ってきたという方。念のために普段は省略してやらない腹診をしてみると、予想通り胃点が実して圧痛があり、その下の腎点が虚していました。お酒もかなり飲んだというので、肝点を診てみると異常はなく、足の肝の活点も調べても異常は見つからなかったので、肝臓は大丈夫そうですね。胃腸の疲れだけですねと言うと、だいぶ食べたからね、途中から便通がなくなって苦しかったという話でした。

 まず、胃の活点を治療すると、たしかに他のところよりも悪い状態でしたが、思ったほどでもなく、施術後に胃点をチェックしても硬いスジが残ていたので、これはどうやら大腸のほうだなと大腸経の左手の人差し指をチェックしました。こちらは、かなりな異常を示す状態になっていましたので、その活点を取ると、今度は声に挙げるほど痛がりました。やはりこちらかと、心を鬼にしてほぐれるまで圧しきりました。その後胃点を再度チェックすると、今度はすっきりとほぐれておりました。

 また、かなり歩いたとのことでしたので、足のスジの状態をチェックすると、さほどでもありませんでした。この方は、右ひざを負傷してそれが治ったばかりでしたので、特に右ひざを重点にチェックしましたが、さほど悪くはなっておりませんでした。だいぶ良くなったなと安心しましたが、外くるぶしの下踵の部分に大きな硬い塊ができていたので、やはりだいぶ疲れがたまっているなと思いなおしました。しかし、膝に出ないで踵に出たということは、膝の方はかなり回復していることを示すものでしたので、その点はほっとしたところです。

 旅の間、リュックを担いでいたとの話でしたが、右胸を手術したことがあるというハンデがあるために、右腕がむくんで晴れたとのことでした。その話の通りに、右の首周りのスジが異常に硬くなっていたので、リュックはかえってこの身体には負担になっているようですね、胸から肩にかけて負担をかけないような何か工夫が必要ですね、とアドバイスしました。

 最後に、この方は頭脳労働者ですのでいつも頭が凝っているのですが、今回はその凝りがいつもよりもあっけなく取れてしまったので、今回あまり頭は使わなかったようですね!というと、アハッハッハと豪快に笑われました。終わりに「旅の疲れを取っておきましたから、明日から心置きなく仕事に専念できますよ!」と言うと、うなづいて本当に楽になりました、と喜んでお帰りになりました。