水かきは不思議に大汗を招いて元氣を覚醒させる

2017/08/12
大汗

 皮膚は、外界との境目ですので命の安全を守る交感神経が単独で担当しています。(副交感神経との交替制ではありません)またその皮膚からでる汗は交感神経の働きを示すバロメーターでもあります。風邪が大汗をかいて治ったり、敗血症で人事不省となった方が手足を元氣療法で交感神経を刺激されると、大汗をかいて覚醒したということもありました。本日の記事は、元氣療法士の資格を得た講習生の恵比寿社教館まつりでの一般の方への施術の報告です。このテーマに関連する内容でしたので、特に取り上げて紹介することにしました。

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 最後に施術した方は70代の女性でした。右足が小児まひ?の後遺症でひどく変形しており、あまり他人に見せたり触られたくない、ということをしきりに言っておりました。体はかなり歪んでいましたが、杖などはついていない方です。自覚症状としては左足が特に痛むとのことでした。まずは腹診してみましたが、これといって違和感はなく、圧した感じでも固いところはありませんでしたので、手足の指の指圧から入りました。まずは足の指から始めましたが、これが非常 に功を奏したようです。足先は非常に冷たく冷え症かと思いましたが、本人にはその自覚はないようでした。どの指も指の付け根、水かきともに刺激的だったようで、本人いわく「痛気持ちいい」「このようなことをされたことは一度もない」とのことでしたが、どんどん顔から汗が噴き出してきたようで、額の汗は見ていて分かる程でした。ティッシュを渡して拭いてもらいましたが、次から次へと出てくるようでした。これだけの刺激で体が活性化されてくるのだなあ、と心の中で感心しました。

次に手に移ったところ、足程の反応ではありませんでしたが、足に比べると弱いもののほぼ同じ反応でした。あまりに驚かれるので、これなど自分でもできるので時間のあるときにでもやってみてくださいと伝授?し ました。やられている時はどのように施術されているのか分からなかったようですが、特に指の付け根を押しこむ動作、みずかきといっても本当に皮膚の先端をつまむ、というところが新鮮だったようで、やられている感覚は随分違っていたのでしょう。整体にも色々行ってみたがついに良くはならなかったが、これはまったく違うと驚いていました。